津屋崎・毎日の大切なこと

津屋崎で日々暮らすなかで、耳にし、目にし、口にする、いろんなモノゴトを、自分の軸を持って綴ります。

余白の時間

一昨年から、津屋崎という町で、寺子屋、いわゆる学習塾を経営しています。

 
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ここでは、もちろん学校で決められた教科も教えているのですが、
最も重きを置いていることが、「自分で考えて生きていくこと」 
 
教育というのは、よりよく生きていくために行われますが、
それには二つの側面があるように思っています。
 
一つは、自ら学習できる力を身につけさせる教育
もう一つは、大人が先回りして、これは知っておかなくてはならないという教養を教える教育
 
主には前者が社会に出た時に、必要とされる能力なのですが、
現在は、かなり後者に傾いているように思っています。
 
そして、それは手段から離れていき、決められたことを学ぶことが目的となっていまっているのが現状と言えるのではないでしょうか。
 
なので、僕が最初に寺子屋を作るときに掲げた言葉が、
「教育をいらなくする教育をしよう」というものです。
 
その具体的な正解としての手法を、知っている、あるいは持っているわけではないので、
子供たちとの信頼関係を大事にしながら、
積極的に「なぜ?」を問い、
どうありたいか問い、そうなるためには何が必要なのか一緒に考えてみる、
というやり方とっています。
 
僕が、その教育の中で、大事に思っているのが、
子供たちのとの信頼関係です。
 
信頼関係って、授業中にはなかなか育まれないんですよね。。。
 
だから、彼らとの授業の前の時間、授業の後の時間を、大事にしています。
 
今日は、授業の時間よりも一時間早く塾生がやってきました。
塾生「学校にナイフを持った男が来たんよ。」
僕「ほんと??大丈夫やったん??」
塾生「っていう防災訓練があったと(笑)」
 
というどうでもいいやり取りをしながら、じゃれ合います。
 
その中で、いろんな質問をしながら、彼らの理解を深めていきます。
たぶん、そんなやり取りの中で、子供たちも僕を見極めているのだろうと思います。
 
目の前の1人を大切にしていきたいと思います。