農家さんのクリエイティヴィティ
津屋崎は須多田の大豆農家さん、寺島さん
寺島さんの家は、ずっと農家で、
うちの祖父母も知っている、大きな農家さんです。
僕らなんかとは比べものにならないこだわりの中で農業をされています。
トラクター一つとってみても、ベアリングからこだわっています!!
先日、その寺島さんのお家に遊びに行ってきました。
敷地に入るとすぐにたくさんの薪!!
薪ストーブを使ってるのかなーと思っていたら、
お風呂をまだ薪で沸かしているとか。
薪で沸かすことに何かこだわりがあるのかと思い、訊ねてみると、
「この湯沸かし器がまだ使えるからねー。」
シンプルで、その通りの答え。流れに乗ってく必要なんてないんです。
そんな寺島さん家で一番驚いたのが、
小屋を立てるという話。
寺島さんは、大豆とお米を作っています。
かなりの量を作っているので、納屋には大型の精米機が入っています。
その精米機に対して、納屋が小さいので、ちょっと大きな小屋を建てたいんだと話してくれました。
そのために、5年前から木材を集めてるんだとか。
驚いたのは、大きな小屋を建てることではありません。
木材を集めていることでもありません。
寺島さんは、自分の山から木を伐採して持ってきているのですが、
その木に驚いたのです。
その木は、50年前寺島さんが、お父さんと植えた木なんだそうです。
素敵な物語です。
物で語れる環境が、寺島さんの暮らしにはあります。
物を通した豊かさを、見た気がしました。
僕も、うちの山に木を植え、「この木で家を建てるのじゃ」と言ってみたい。
大切なのは、紡いでいくことと、その紡ぎ方。
ただ残すことだったり、続けることじゃないんですよね。