目標を持つこと自体に能力が必要。
子供達に、「夢を持て」「目標を持て」といってしまいたくなる気持ちは、
よくわかります。
でも、能力もなければ、経験もない子供達が、
明確な夢だとか目標を、ポンと持つことなんて、
ほぼ不可能だと思ってください。
目標というのは、
なにかしらの能力がつき、
自分の視野に入る世界の認識能力が高まり、
なおかつ、なんらかのマイナス的な出来事があって初めて
「こうじゃなくて、このようになりたい」「このようになるべきだ」という形で、生まれるものです。
ですので、
「本当の夢は、何かを初めて10年くらいしないと生まれない」ものなんです。
これは、僕が尊敬する「てんぷら近藤」の
「天ぷらは料理の最高峰」 近藤文夫(銀座「てんぷら 近藤」主人) | nippon.com
近藤文夫さんに言われた言葉。
だから、夢のない子供を責めてはいけないし、
夢のない子供も、自分を責めてはいけません。
では、目標がない子供達に、何をしてあげればいいのか、
あるいは、子供達は何をすればいいのか。
それは大きく二つ
1、偏らせてみること あるいは 偏ってみること
2、目標を持った時にどのように行動をすればいいのか学ばせること、あるいは学ぶこと
説明すると、
1は、どんなくだらないことでも、とことん突き詰めてやってみると、
そこに自分という軸ができる、ということです。
そのことで、眼に映る世界を自分の尺度で見られるようになります。
まずは、一つのことに1万時間は偏ってみることをお勧めします。
僕の場合は、考古学であり哲学でした。
その後できた軸は、壊すもの活かされるもの新たに作られるもの、いろいろ出てきますが、在りたい自分というのを見失わずに行動ができるようになります。
行動ができれば、遅い速いは人それぞれでも、それに向かって進んで行くことができます。
良い悪いの話ではないですが、
目標をもって突き進む大人と、そうではない大人がいます。
僕の出会ってきた範囲ではありますが、前者は、皆さん何かに偏っています。
だから、経営者には、いい意味でも悪い意味でも変態が多いんですよね。たぶん。
2は、何を学ばないといけないかというと、
基本的にPDCAを、回す方法です。
不屈の精神を持てるかどうかは、目標の構築に至るまでの経緯次第なので、置いといて、
計画をたて、実行し、修正し、実行し、修正し、実行し、修正し、実行し、、、、
を目標達成まで続けることが、最も大事です。
思い通りにいかないことなんて当たり前。
人生の半分がそもそも偶然でできています。
でも、残りの半分はある程度コントロールできます。
この半分のコントロールをし続けることができれば、
周りの環境が変わり始めるのです。これは僕の体感ですけど。
未来に点(いつ自分はどうなっている)を打ち、それを現在までさかのぼりながらプランニング。
あとは、実行、修正、実行、修正、実行、修正、実行、、、
この方法を、身につけさせること、あるいは、身につけることが、
必要。
夢を持ちなさい!!やりたいことはないのか??
ではなくて、
やりたいと思ったことは、とことんやりなさい。
(「そんなことやったって無駄、何のためになるの!」はNG)
もし、夢を持った時は、こうやって実現してくんだよ。
というスタンスが大事。
ただ、忘れてはいけないことが、
計画をたて、実行し続けても、
目標とはずれたところに到達することもあります。
それは、もうどうしようもありません(笑)