津屋崎・毎日の大切なこと

津屋崎で日々暮らすなかで、耳にし、目にし、口にする、いろんなモノゴトを、自分の軸を持って綴ります。

人間の役割

ある島で、増えすぎたヤギが、草を食べ過ぎ、生態系が崩れかけたが、

人間がヤギを定期的に狩ることで、生態系が保たれたという話を聞いたことがあります。

 

生態系というのは、色んな種のシステムです。

実のところ、生態系が崩れるというのも、一つのシステムの動きに過ぎません。

 

システムには、大きく二つの動きがあります。

ポジティブフィードバック

ネガティブフィードバック

の二つです。

 

ポジティブフィードバックとは、

ある事象を増幅させるフィードバックで、システム内に大きな変化を起こします。

人口の増加などがそれにあたります。人口が増えるという事象が、さらに人口が増えるという事象を生みますね。

 

ネガティブフィードバックとは、

システムを安定維持させるフィードバックです。

人が運動をした時に汗をかきますね。あれは身体の機能を維持するために、上がりすぎた体温をそれ以上上昇させないように発汗することで熱を下げているんです。

それで身体のシステムが安定維持されます。これです。

 

僕は、人間に他の動物とは異なる特別な役割があるとすれば、

これらのシステムをコントロールすることだと思っています。

 

人間がいなければ、生態系にも経済同様「神の手」が働きます。

最初にあげた、ヤギの例だと、増えすぎたヤギは、草を食べまくり、最終的には食糧不足となってある一定の量で安定するか、絶滅します。

ただこの過程(ヤギの量が安定するか、絶滅するかするまでの)で、草を食の拠り所としていた、他の種も絶滅するだろうと思います。

ヤギという一つの種のポジティブフィードバックが、システムに大きな変化を与えてしまいます。

これも自然淘汰の一つとして考えることもできます。

それはそれで、自然なことだからいいじゃないか!!それも一つの考えとしてあり。

 

ただ、人には、ヤギの増殖からその行く末を推察し、対処する能力があります。

意図して対処する能力がある。他の動物には持ち得ない能力です。

 

それが、理性なんじゃないかなと思う訳です。

認識できるものを組み立てる力。

 

使えてないよね、その力。

人類は、草を食べ続けて絶滅するヤギと同じ。