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津屋崎・毎日の大切なこと

津屋崎で日々暮らすなかで、耳にし、目にし、口にする、いろんなモノゴトを、自分の軸を持って綴ります。

子供山笠

津屋崎には、祇園山笠があります。

1714年から続く無病息災を願う神事です。櫛田神社から勧請していただくことで始まりました。

追い山は、7月19日に近い日曜日。

7月になると毎週土日は準備のため多くの地域住民が集まり、ともに手を動かします。

津屋崎の魅力があるとすれば、この山笠が形作っている部分もおおいにあるだろうと思っています。

 

そんな津屋崎祇園山笠ですが、

一時中断をしていた時期がありました。

その期間小さく子供山笠が行われていて、

これがのちの復活に貢献したというお話があります。

 

だから、つないできた世代の、子供山笠への思い入れは強いとか。。。

 

今は、子供山笠ないんですけどね。。。僕も見たことはないですし。

 

それで、そんな、子供山笠がひょんなことから動き始めたお話をしようと思います。

 

時は、遡ること1ヶ月ちょっと(9月頭)。

 

学校から一本の電話がありました。

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「お久しぶりですー、A(先生)ですー」

 

ぼく「あーどうも、お久しぶりですねー」

 

「あのー、3年生の授業で山笠作ろうということになったんですけどー」

 

ぼく「おー、いいですね、いつまでに作るんですか?来年の運動会?」

 

「いやー、11月の東雲祭なんですー」

 

ぼく「ぶっ!!まじっすか?笑」

 

「そうなんですよ?出来ますかねー?」

 

ぼく「いやー、あんまり時間ないですね。笑 とりあえず西野木材の西野さんと一緒に打ち合わせしましょう。」

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というのが9月の頭。

 

打ち合わせで先生たちのイメージを伺ったところ、

竹ではなく、木で。

台上がり(台の上に人が乗る)ができる。

飾りつけは子供達が自由にする。

 

結構、本格仕様です。笑

それをたった二ヶ月で、、、

 

津屋崎山笠保存会の許可願いと協力依頼、棒締め時の人員の確保、大きさの想定から図面作成、材木の手配にその加工、そのスケジュールで動いてくれる大工さんの確保、木以外の備品の手配等々

 

いやー、普通は、2ヶ月じゃ出来ないですよ。

みんな本業の合間にやるんですから、、、

他地域の子供山笠があるところの話だと、

本来、打ち合わせに打ち合わせを重ねて、数年かけて作るものだとか。

 

 

 

 

 

とかいいつつ、

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できちゃうんですよね。津屋崎は。

不思議です。

 

保存会のみなさんも、ほとんどすべての準備を担ってくださった西野さんも、

一度たりとも

「出来ません」「難しいですね」「無理です」

とは言いませんでした。

 

山笠三百年の歴史があるのに、この柔らかさ。

 

懐が深い。

 

山笠のこだわりから見れば、妥協したところはたくさんありました。

それを飲み込むのは、保存会のみなさんにとって大きなことだったろうと思います。

 

「それはよかことたい!」と思えば、自分たちのこだわりは必要最低限にとどめて、あとは手放し、全力で協力する心意気。

 

これって、津屋崎にある優しさの一つだと思います。

その分、ちゃんとしなかったら怒られますけどね。

怒ってくれるのもまた優しさです。

 

P.S. 津屋崎には、「出来ちゃう」という空気感があって、

それを僕はたくさん享受しています。

でも多分大事なのは、優しさを注いでくれる方がたくさんいるから、

そうなる「出来ちゃう」のであって、

それと同時に優しさの注ぎ先が、たくさんあることを感じていないといけないのだと思うのです。