教育
私たちは社会を作った。
「私のものである。」それが膨らみ、
家族が個となった。
そして、家族が重なり集団となり、
それが連なって国家となった。
「私のものである。」
それを守っていくために、
私たちは社会に在り、怯え、
囲いの形を変容させながら生き延びている。
私たちは社会を作った。
私たちの社会は、私たちを守るためにある。
だから、後世の子達にも、その社会の在りようを守ってもらわなくては、
私たちは守られない。
きっと、そこで教育が生まれた。
私たちが作った社会を守り、
そこで生きてもらうための手段としての教育。
「よりよく生きてもらうために教育をする」
甚だ馬鹿げた話だ。
生きてもらうための舞台は、整っているのだろうか。
全てを手放して、
「私たちはなぜ教育をするのか?」
それを考えたい。
現実、現状それらを一旦宙吊りにして。