津屋崎・毎日の大切なこと

津屋崎で日々暮らすなかで、耳にし、目にし、口にする、いろんなモノゴトを、自分の軸を持って綴ります。

先生には時間が必要

学習指導要領が切り替わるということで、

アクティブラーニングという言葉が行き交うようになりました。

 

存在として確立する前に、

もうすでにビジネス用語になっているのは気にくわないです。笑

 

僕の愚痴はいいとして、

アクティブラーニングって、いわゆる主体性を育みましょうよ、という教育を指します。

 

自分で考えて、自分で行動して、自分で形にしたりする、

そういうことを、やっていきましょうよ。そんな感じ。

 

これは、今までの「答えを教える教育」だけじゃダメだよねって文脈の中で、

生まれて来ました。

本当はゆとり教育がやりたかったことであって、言葉変わってるだけだよね。と僕は思っています。

 

実は、僕らが思っていること、

「ただ暗記させたって、大事なのはなぜそうなったのかだよね」とか、

「生きる力が大事だよね」とか、

「もっと子どもたちは自由であるべきだ」とか、

そんなことは、すでに考えられていて、それを実現するための大きな力というのは、

働いて来てるんですね。

 

じゃあ、なんで、うまく行っていないのか?

なんで、学校の現場は、その理想とは程遠いのか??

 

それは、単純に、トップの時間計算ミスだと思っています。

(あとは「学習塾」の害悪というのも確実にあるけど一旦それはエポケー)

 

単純なところだけ話すと、

 

先生「今日は〇〇をします。なぜなら、〇〇という理由だからです」

という今までの一般的な過程に対して、

子ども「〇〇をしたいです!なぜなら〇〇だからです!」

という主体的な立場に持っていくためには、

待つ時間(子どもたちが考えて、大人が決めない時間)が、

今までの5倍(適当、ただ5倍で足りるか不安)は必要になって来ます。

 

上記の前者、先生による説明は、5分もあればできるでしょう。

一方で、後者の、「子どもがやりたいこと、なぜそれをやりたいのか」を考えるには、

5分じゃできないし、5分で出てくるものでもない、5倍だと25分だけど、

やっぱり足りないなーと思います。

 

「今何をやるべきか、またそれはなぜか」が、頭の中にあるという点では、

前者も後者も同じなんですが、同じところへ持っていくにも、

必要な時間が違います。当然、実際に動き出した時の質も違う。

 

何よりもこの場合は、先生と一対一の時間が大事。

だから、たぶん先生の時間って、アクティブラーニングしようと思ったら、

今までの25倍(適当)くらい必要になってくるんじゃないかなー。

主体性を一人で30ー40人分育もうってなるわけだから。笑

 

そう。

トップの時間計算がミスってるんです。

 

ただ、これには、「トップと、我々(地域住民)との感覚差」と、

「学校と保護者の誤解」が、

あるから「ミスっている」ことになっていると思っています。

教育基本法

  • 十三条 学校、家庭及び地域住民その他の関係者は、教育におけるそれぞれの役割と責任を自覚するとともに、相互の連携及び協力に努めるものとする。

 

学習指導要領の前提に横たわっている、

教育基本法

その第13条。

トップは、こう思っているわけです。

 

でも、我々は、地域住民として役割と責任なんか自覚していません。

役割もしりませんし、そもそもそれって誰が決めるんじゃい、というレベルです。

 

そして、学校と保護者。

学校は、学習指導要領の全責任を負わないといけないと誤解していますし、

保護者もそれに追い打ちをかけるように、学校に責任があると思い込んでいます。

 

 そんな訳だから、

理想と現実は遠いんですね。

本来、三者でやることを、1.5者くらいでやっているかんじなので。

 

疲れてきたので結論ですが、

 

これから、子どもたちのために、

地域は、そこに住まう子どもたちに対して、教育的立場にあることを自覚する。

(というか昔っからある、地域の子供は、面倒を見てあげる対象という感覚を呼び戻す)

学校は、負いすぎている責任を手放す。

保護者は、うーん、特に何もしなくていいかな。でも最低限、地域と学校は、敵ではなくて協力者であるという認識を持っておく。

 

っていうことを同時に進めることが必要。

 

津屋崎に関しては、

学校が手放してくれたら、

いつでも動ける準備はあります。

 

何よりも、

優先的に先生の時間を作るために、

やれることをやっていきたいですよね。

 

基本的に、先生が追加でやらないといけなくなるようなダメ出しは、

NGだと思います。

だから、僕は、積極的に、

「それは学校がやることじゃないでしょうが!」

といっていこうと思います。笑

 

This is nobuki speaking.