津屋崎・毎日の大切なこと

津屋崎で日々暮らすなかで、耳にし、目にし、口にする、いろんなモノゴトを、自分の軸を持って綴ります。

先生が行きたくなる学校をつくる、という視点。

我々大人は、

子供達のために、何ができるだろうか、

何が必要だろうかと考え、行動をします。

 

彼らが主体性を持って、のびのびと成長していくために、

何ができるだろうかと考え、行動します。

 

主に、学校の外。外部として、地域として。

 

概ね、見ているのは子供。

 

時には、「子供のためである」ということを振りかざし、

誰かを、特に学校の先生を、否定したりしてしまうことも。

 

ですが、最近、学校と関わることが増えて来て、思うことがあるんです。

 

子供達に何かしてあげることを増やすよりも、

義務教育の9年間、

昼間の最も活動的な時間を、

子供たちと共にする学校の先生のために、

できることを考えた方がいいんじゃないかって。

 

正確には、当然子供達のためにも何かするんですが、

同じくらいの重要度で、

先生たちのためにも何かしないといけないんじゃないかって、

思うんです。

 

学校の先生は、多忙です。我々が思っている以上に。

毎日の授業はもちろんですが、勉強を教えるだけじゃないですからね。

決まったことを教えることと同時に、子供達の自主性、主体性も育まないといけません。

 

決まったことを教えるときは、「見ていて」いいですが、

主体性を育むときは、「見ない」ことが非常に大事になって来ます。

「大人が見ている時だけする」のは主体性じゃないですからね。

「見ない」でやらせて、「失敗する」「自分の力で成功する」などの経験もさせないといけません。

 

これは難しいことですが、さらに難しくさせていることが、

「もし何かあった時」という言葉。

主体性を育むという目的で、

「見ていない」時に、何か事故が起きたら、いくら教育のためとはいえ、

先生の責任、学校の責任とされてしまいます。

 

だから結局、

「見ながらにして、見ない。」

 

どこかの古武術の極意のような作業を、

常時しないといけないのです。

しかも、同時に30人以上の子供に対して。

我が子、1人、2人の話じゃありません。

 

 神経をすり減らして、教材研究を十分に行う時間もありません。

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つらつらと書いていると、書くこと多すぎてめんどくさくなって来たので、

飛躍させますが、

学校の先生って、忙しいし時間がないし変な責任をたくさん負わされているんですね。

 

で、それって、子供たちにとって、良くないわけです。

心にゆとりがなく、何かに追われている人に教わる、日々一緒にいるって大人でもマイナスな影響受けますよね。当然、子供もそうなわけで。

 

自分の人生に目を輝かせ、ワクワクしている大人に育ってもらうためには、

まずは、そのような大人(ワクワクした大人)に触れることが大前提だろうと思うんですね。

 

そのような考えに立脚した時に、

「先生が行きたくなる学校をつくる」という視点って、

ものすごく大事になってくると思うんです。

 

それで、特に中学校くらいまでの市立学校の場合は、

その視点をもって行動すべきは、

我々地域の人間なのではないだろうかと思うわけです。

 

だって、そこの学校には、我々の地域の子供達がお世話になるわけですから。

 

今までって、そんな当たり前のことを、

おろそかにしてきたんじゃないの?って思うのです。

 

いろんな組織的な前提があるかもしれない。

社会的なしがらみがあるかもしれない。

 

そんなことはどうでもよくって、

学校って、

我々の地域の子供達が通う場所であって、

多大な愛情と時間を使って接してくれる大人がいる場所なんですよね。

 

こういうのって「先生」という仕事なんだから

当たり前でしょっていって、蓋をしていいことじゃないと思うんですよね。

 

先生たちが自分でやればいいじゃんっていう人もいそうですけど、

システムの中にいる限り、それは根本的に不可能だし、

そもそも、そんな時間ないですからね。

 

何か行動するのは難しいかもしれないけど、

学校というものの見方を変えるのは簡単だと思うんですね。

 

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そこにあるのは、

地域の学校であって、

通うのは我々の地域の子供達です。

そして、そこには、彼らに多大な愛情を注いでくれる大人がいます。

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そんな当たり前のことを、暮らすということの中に、

据え置けたら、ただそれだけで、いろんなことがうまく回り始めるのだと思います。