百年読書講座 開講のお知らせ
寺子屋三粒の種で、
新しく講座を開講します。
高校生以上、30歳以下(例外として、やる気のある中学生)を対象とした、
多角的で論理的な思考(思考の幅と深さ)を伸ばすためだけの講座です。
注意として、偏差値をあげるつもりもなければ、入試対策をするつもりもありません。
定員は7名だけ。
月に一回の授業ですが、おそらく生徒たちは、準備に一ヶ月の時間を要します。
仮に、その準備を怠ったとしても、叱ることはありませんが、
論理的な説明を求めます。
生徒にとって、この取り組みは、
非常に難しいものとなります。
「わからない」ことを、私が用意するからです。
おそらく、理解できない表現、考えたこともない思考に出会うことになります。
親に聞いても、学校の先生に聞いても、十分な回答は期待できないと思います。
親が教えられることは、親がやればいいし、先生が教えられることは、先生がやればいいので、私たちはそれ以外のことをやらないといけませんから。
ですが、これに真剣に取り組むことによって、
目に見える、耳に入る情報を、
的確に捉え、処理し、組み立てることができるようになります。
また、「わからない」ことに積極的に取り組む姿勢は、
今後、直面する多様で偶発的な出来事を、自ら学び解決していく原動力となります。
初回は、10月です(日程は参加希望者の参加可能日で調整)
講座の説明会も兼ねて、文章の読み方、まとめ方、発表の仕方を講義します。
初回の参加は、説明会ということもあり無料です。
説明会を受けていただいた後、受講の判断をしていただきます。
・考える力を身につけたい高校生以上30歳以下の方
・目の前の価値観だけに囚われたくない高校生以上30歳以下の方
・お子さんに考える力を身につけてほしい保護者の方
・お子さんに目の前の価値観だけに囚われて欲しくない保護者の方
にオススメです。
以下詳細です。
◻︎ 講座趣旨
先日、公教育に感じている限界について記事を書きました。
現在、公教育における弊害として、以下のような人間が育つ傾向にあります。
・間違えるのが怖い
・自己表現ができない
・答えはひとつだと信じている
・自分で考えないで、すでにある答えを探す
これは、学校教育に携わる教員の多忙さを原因とした、
教育の簡略化が起こしている問題です。
結果的に、先生の言う通りに育った子供たちが、
社会に出ると、問題児扱いされます。
本来、教育においてもっとも必要とされることは、
教育が必要ない人間(自ら探求し、自ら行動できる人間)を育てることです。
残念ながら、現在の教育は、
その真逆に機能している「側面」があると言えますね。
そこで、地域(あるいは民間という言い方も出来る)による補完教育の一つの形として、以下の項目を目的とする講座を開講することにしました。
1、思考言動を、深めること。
2、思考言動を、広めること。
3、1と2を自分で行う方法を習慣として持たせること。
その手段として、
出版から100年以上経つ良著を精読し、担当箇所を要約し、発表し、話し合い、理解を深める、
ということを行います。
この作業を通して、
「多角的で、論理的な、思考を行うこと」「その思考を表現すること」のできる人間を育成します。
残念ながら、中学校や、高校では、このようなカリキュラムは皆無ですし、
大学においても十分な授業に出会うことは、稀です。
現在の公教育をどの側面から補完するかと考えた時に、
確実に必要な側面の一つかなと感じています。
◻︎ 本講座のメリット
- 良著を読める
- 論理的な思考が身につく
- 疑う力が身につく(矛盾点を見つける力)
- まとめる力が身につく
- 要点を伝える力が身につく
- 自由な発想が評価される
- 間違った解釈は指摘してもらえる
◻︎ 参加条件
- 高校生以上(30歳以下)であること(自らの意思があればこの限りではない)
- 毎月必ず参加できること(通年での参加になります)
- 時間を厳守できること
- 「わからない」ことを楽しめること
- 毎月指定書籍の購入ができること
◻︎ 授業の形態
課題図書を精読し、担当箇所(章ごと、節ごとで割り振り)を要約した上で授業に参加していただきます。
要約は、A4用紙二枚までです。(慣れるまでA4用紙4枚まで可)
授業では、それぞれが担当箇所を発表していただき、書籍中の矛盾点や、解釈の違いを話し合いながら、理解を深めていきます。
とはいえ、最初から完璧にまとめ発表することは難しいので、
文章のまとめ方、発表の仕方から、授業を始めます。
◻︎ 良著の選び方
基本的に、出版されて100年以上の書籍を用います。
ジャンルは、哲学や社会科学の書籍全般(人類学、考古学、経済学、歴史学、法学、言語学、政治学)最初は、難しいので比較的新しい50年以上の書籍を用いることもあります。
・なぜ100年以上昔の本を読むのか?
現在書店には無数の本が並んでいます。
しかし、それらのほとんどが、10年後20年後には店頭にすら並んでいない産物です。いくら話題になったとしてもです。
どれが消え、どれが残るのか。
天才でなければ、その中から残るものを見つけ出すことはできません。
そのため、淘汰に耐えてきた、
出版から100年以上経つ書籍を選んで読解していきます。
もちろん、新しい本に良著がない訳ではないですが、
時代が変わっても残される普遍的な書籍を用いて学んでいこうと思います。
・なぜ哲学や社会科学か?
哲学書が、もっとも思考の種類が豊富だからです。
また論理的思考により書かれているため、理解するために論理的な思考が必要だからです。
社会科学を取り扱うのは、講師の専門分野であり、社会の捉え方に役立つからです。
◻︎ 講師
角 信喜(かど のぶき)
九州大学大学院比較社会文化学府
日本社会文化専攻基層構造講座 中途退学
専攻:考古学
長期的な視点で、本質的な人類としての営みを見出し表現するために、
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◻︎講座詳細
教 室:三粒の種 浜の家(福津市津屋崎4−5−1)
対 象:浜の家に通える高校生以上の学生、毎月参加の約束を確実に守れる社会人
授 業 料:
試験運転期間3000円/回 H27年10月〜H28年3月(12月を除く計5回)課題図書代は自己負担
通 常 5000円/回(7月、12月は、休講)課題図書代は自己負担
(課題図書の選定、読解指導及び補助、授業日の講師料2〜5時間分、授業日のお茶菓子代)
定 員:7名
日 程:参考 土日祝どこかの午前10時〜(全員参加できる日時を調整します)
所要 時間:月に一回 2時間〜5時間(書籍によって異なる)
連絡 方法:参加者全員のメーリングリスト or LINEグループを作成します。
質問等は、常に受け付けます。
データの共有は、Dropboxを活用します。
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受講お申し込み
試験運転期間のお申し込みとなります。
H27年10月〜H28年3月(12月を除く計5回)
初回は、説明会のため無料(文章の読み方、まとめ方、発表の仕方も講義)
説明会を受けていただいた後、受講の判断をしていただきます。
授業料:3000円×4回(合計 12,000円)
実施日は、参加者が参加できる日で調整致します。
下記の内容を、メールにてお知らせください。
学 生:氏名、性別、学年、(高校生は、保護者名)、連絡先、志望動機
社会人:氏名、性別、年齢、連絡先、志望動機
メールアドレス:kado.nobuki@san-tane.com
お問い合わせ:0940−72−1204
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