水をかける
僕が農業を始めた頃、ばあちゃんから「水かけ5年」と言われました。
野菜に水をかけることはとても難しく、
できるようになるためには時間がかかるということです。
これは本当に間違いない。
まず、水かけにムラがあることに気がつきます。
次に、表面を濡らすことと、十分に水をかけた時の違いに気がつきます。
野菜がある畝の上だけ見てもダメだし、表面だけ見てもダメなんです。
そして次が、その水かけには感情も影響を与えていることに気がつきます。
焦っていたり苛立っていると、上記のことを意識しても、思うように出来ません。
その感情との対峙の先に、技術があるんだろうと思います。
これは、教育も同じ。
言葉をかけることに、
ムラがあったり、
表面だけをみてかけていたり、
大事なことに気がつき始めても、
自分の感情との対峙が出来ていなかったり。
育つことを、手助けするためには、
農業も教育も、自分と向き合い、ゆっくりと与えることが大事なんだと思います。