どうしようもない。
世界というのを美しくしてしまっていることがある。
実際は、汚点の排除というのを無意識に行っている。
「煙草の吸殻を車の窓から投げ捨てる」
この「類」が、世界には一定数存在していることを排除しているのだ。
平気で人を殺す、平気で子どもを虐待する、平気で人の時間を搾取する、こういった類だ。
ただ、これに気が付けば「それをなぜ悪いといえるのか?」という思考がスタートし、善悪の対岸に立てるのだ。
世界というのは美しくもなければ汚くもない。
善でもなければ、悪でもない。
世界というのはそもそも不在である。ただ確実にその不在は存在しているのだ。
つまり世界は点である。存在しているが存在しえないのである。