津屋崎・毎日の大切なこと

津屋崎で日々暮らすなかで、耳にし、目にし、口にする、いろんなモノゴトを、自分の軸を持って綴ります。

一所懸命

一所懸命と一生懸命って、意味が異なるんだろうか??

あるいは、どっちが正しいんだろうか??

 

そんな風に思ったことのある方は、結構いらっしゃると思います。

 

一所懸命というのは、

自分の領土を命を懸けて守っていく、という意味。

 

これが、一生を懸けて守っていくという意味で、江戸時代頃に、一生懸命になったそうです。NHKは、一生懸命に統一しています。

 

昔は、自分の土地、領土への価値観が大きかったですが、現在はそうでもありませんね。

 

現代の一所は、何にあたるんでしょうね。

「何」というのを定めることができないくらい、多様化しているように思います。

 

それは、自分かもしれないし、家族かもしれないし、地域かもしれないし、会社かもしれないし、、、

 

どれでもいいと思いますし、どれも大差ないと思います。

 

でも、一点「一生懸命」に変わってしまった江戸時代から続く問題が、この言葉にはあるように感じています。

 

ここ200年くらいの短期間で、日本の平均寿命は、ほぼ2.5倍になっています。

 

この無駄に長い人生の中で、懸命することがおろそかになっているのではないか。

長い分、何もかもが後回しになり、怠惰に過ごしているのではないか。

 

そんな風に感じています。

 

ひとところ(一所)にかけること、それが土地だろうと、期間だろうと、

何に対しても、できなくなってしまっているのではないかと感じています。

 

『風立ちぬ』というジブリ映画のなかで、

「創造的人生の持ち時間は10年」というセリフがあります。

 

この創造的な人生が、いつから始まるのか、それは人それぞれだと思います。

僕の場合は、2年前に始まっています。

この10年、正確には残り8年が、僕にとっての「一所」になります。

 

この10年以降は、この「一所」の上に出来上がっていくだけで、似通ったものしか作れないと思います。

 

一所懸命に頑張ります。