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津屋崎・毎日の大切なこと

津屋崎で日々暮らすなかで、耳にし、目にし、口にする、いろんなモノゴトを、自分の軸を持って綴ります。

手放すこと。

今日も朝から畑で作業をしていました。

 

母が細々した作業を手伝ってくれています。

今日は、カブについた虫の捕殺をやってくれました。

 

その時の会話。

ぼく「これだけおったら、農薬を使いたくなるよねー」

 

母「そりゃそうやろ、虫に食べられたら売れんけんね」

 

ぼく「虫だって、腹が減ったら食わないかんから仕方ないやろ」

 

母「そんなこと言いよったら、自分が食べられんくなるやん」

 

ぼく「それはそれで仕方ないやろ、死ぬのは自分一人やけど、その代わりに何百の虫の命が生きるんだから」

 

僕は、そんな風に屁理屈をこいたけれど、

結局、今日もいくつもの命を奪いました。

 

自己矛盾ですね。

 

人間には、そこまでの価値があるんでしょうか。

 

無数の死の上に成り立つお野菜を、価格を見ながら購入し、

それが在ることにも、それが在ることの前提には無数の死があることにも、

ましてや作った人がいることすらも、

想わず、自分とその周りの者のためだけに消費する。

 

事実を書いただけでも、道徳的に悪であることは明確で、

生きるためには仕方がないという開き直りにしか行き着けない閉塞感。

 

生きるということはそういうことだ、と聞こえてきそうな社会的な思慮浅さもすぐそこでうごめいている。

 

持っているものを手放せない。