オートメーション・バカ
ニコラス・カーの著書、
オートメーション・バカを、
最近読みました。
ホワイトヘッドさんが、
「文明は、われわれが思考することなく行うことのできる重要なオペレーションの数を増大させることで、進歩する」と書いたことを引用していました。
本書は、
果たしてそうなのだろうか??
という投げかけです。
あらゆる労働を、機械に委ねた時、
人は、豊かな表現がされた詩を理解できる精神を持ち続けることができるだろうか。
「事実は労働の知る最も甘い夢である」
「オートメーションは、目的を手段から切り離す。
欲しいものがたやすく手に入るようにしてくれるが、知の労働からわれわれを遠ざける。」
人がやる大変さを知らなければ、それを大切にする精神は育たない。
手塩にかける、それは無駄な時間かもしれないけれど、
その「無駄」な時間と比例して、きっと豊かな精神を育むだろうと思います。
事例の説明が多すぎる感じがしましたが、
心が広がるようなまとめで良かったです。
オートメーション・バカ -先端技術がわたしたちにしていること-
- 作者: ニコラス・G・カー,篠儀直子
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2014/12/25
- メディア: 単行本
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僕は、読書自体も、オートメーションに近い感覚を持っています。
本は、自分の代わりに考えてくれるので。
正確には、誰かが考えてくれたことを、自分は考えることなく知識として、頭に入れることができるので。
僕が大学生の時に
読書をすればするほど、バカになるということが書いてある本に出会いました。
本を読めば、自分の頭を使わずに物事を知れるので、自分で考えなくなる、という考え方です。
でも、本を読んじゃだめということじゃなくて、
何でもかんでも読まずに、良書を読みなさい。
本屋に並んでる本のほとんどは、10年後に存在していない。
古くてずっとある本を読んで勉強しましょという内容です。
僕の大好きな本の一つです。
- 作者: ショウペンハウエル,Arthur Schopenhauer,斎藤忍随
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1983/07
- メディア: 文庫
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