津屋崎・毎日の大切なこと

津屋崎で日々暮らすなかで、耳にし、目にし、口にする、いろんなモノゴトを、自分の軸を持って綴ります。

lessの設計

ここ数年、新しいものを作る、ということに関する、

興味関心や、モチベーションはどんどん低下してきていて、

 

一方で、膨らんでいるのが、

どんな環境をつくるか、という視点。

 

 

今やっていることに対して、

何になるんだろうとか、

なんの価値があるんだろうとか、

よく考えるのですが、

現状、自分の営為では、自分を納得させられなくなってきた、

ということなのかもしれません。

 

そんな中で考えていることが、

何かが足りないから、それを補うものを作る、ではなく、

その足りないということを起こしている環境そのものを、

どうしていくか、ということ。

 

全てが在る社会を目指すのは、

あまりGOODと思わないんですよね。(ということが多い)

 

なので、僕がいま考えていることは、

環境に足りないことをどのように組み込んでいくか、です。

 

良くも悪くも、世界は足りないことで回っています。

人という存在も一個体では、再生産されないように、

全ては完全適応ではなく、不適応を孕み、

足りないことを埋めるために、

動いています。

 

社会的動力の電源は、lessである、と言っていいでしょう。

 

いかに良質なレスを作るかが、

大事なのだと思います。

 

ポトラッチやクラ交換が行われていた社会では、

絶対に返礼できない贈与というものが、

自己という存在の前提に据えられ、そこにlessが設計されている。

 

そのレベルのlessを現代社会でも手の届く範囲で組み込んで行きたい。

 

「ギフトエコノミーに対する浅薄を見かけて、憤りと失望、落胆を抱えて」

 

This is nobuki speaking.