ハイキングと障害物走
ここ2年ほどで、自分が作ったもの以外の組織に属するということが増えてきた。
概ねそれらのすべてで、
「え、なんでこんなに進むの遅いの」(去年の状況から前に進んでいない)
「その課題2ヶ月あれば解決できるじゃん」(それに数年かけようとしている)
ということが起きている。
そう思った時に、すべてを言うわけじゃない。
大方、我慢をする。たぶん9割は我慢している。
ただ、言っておかないと後悔するかもね、と思った時は、
言うようにしている。
正直、感覚が合ってないと感じる。
しかし、その捉え方自体が、本当は間違っているのではないか、と思えてきた。
そしてやっと最近、その感覚差がなんなのかということに気がついた。
概ね、地域の諸組織は、「ハイキング」をしているのだ。
それに対して私は、「障害物走」をしている。
ハイキングとは、語源的に「ぎこちなくゆっくり歩く」と言う意味だそうだ。
ながーく歩くために、進み続けるために。効率的でなく、ぎこちなさも許容しているところも大事だ。そして、そもそもゴールもないに等しい。
一方、私は、障害物を効率よく乗り越え、いかに早くゴールに到達するか、と言うことをやっている。
もはや、土台が違ったのだ。
なので、私が「あの障害物(課題)を飛び越えましょう!」という、改善案を提案したとしても、
彼らにとっては、それは障害物ではないのだ。
ゆっくり歩きながら回り道する対象なのだ。
私が、「このスピードで走りましょう!」と言ったとしても、
彼らは、そもそも走るつもりがないのである。
これで、多少は受け入れることができそうだ。